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プロジェクトについて

陶片は平和のシンボル

オーストリア・ロースドルフ城では、日本の古伊万里をはじめとした貴重な陶磁器が代々受け継がれてきました。しかし第二次大戦でその大部分が破壊され、陶片のまま今もお城に残されています。私たちはその「陶片」を「平和」のシンボルと捉え、日本と世界の歴史・文化・芸術をとおした平和活動を目指します。

 

本プロジェクトは、ロースドルフ城主のピアッティ夫妻が初来日した際、 オーストリア大使公邸で催された茶会にてプロジェクト代表 保科眞智子と出会ったことに始まります。

「茶の湯のたのしみは、一盌を介した主客の心の交流と工芸品である道具の鑑賞である」 「ヨーロッパ各地の城では、東洋の珍しい品々を飾り、来客をもてなしていた」 という二つの文化に深い関連性を見出したピアッティ夫妻は、保科に対して、 ロースドルフ城には今も日本の古陶磁が多数大切に継承されていること、 第二次大戦時にその大部分が壊滅的なダメージを受けてしまったこと、 さらに陶片は城の中の美術館で一般公開をしているものの、これまでその存在は殆ど知られていないという事実を伝えました。

私たちの目指すもの

これを受けて有志によるチームが結成され、 古伊万里再生プロジェクトがスタートしました。約一万点にのぼる陶片の学術的調査を行い、一部を日本へ里帰りさせ、日本の優れた修復技術によりできる限り元の姿を蘇らせます。そして日本とオーストリアで展覧会を開催し、陶片の物語、調査および修復の成果を多くの方々にご覧いただきます。さらに日墺の地域振興、文化交流を通じて息の長い平和事業へと発展させていく計画です。

 

2019年、日本とオーストリアは外交樹立150周年という節目の年を迎え、本プロジェクトは在日オーストリア大使館より日墺友好150周年事業の認定を受けました。一連の活動をとおして、私たちは友好事業にふさわしい国際親善に貢献いたします。皆様のご理解とご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。

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